《MUMEI》
遭遇
「ねえ…」
「あ?」
「なんであたしたちを捨てたの」
「ああ、わりいな俺に好きなやつが出来た」
「ああ、さっき病院から出てきてたのか…」
「もしかして、その人が、好きなひと…」
「ああ、同じ学校でな、お前らは引き…」
「いやよ!」
女は威勢よく、叫んだ。
「だいたい、入院してるってことはい生い先が短いんでしょ!そんな、そいつが死んで悲しむよりかはあたしらの方が…うう…」
女はガーガー泣き叫ぶ。しかも全て本当の事だ。だいたいこんなガングロで、金髪の奴等と誰が付き合うか。
「ああ、でもな元気でギャーギャー、動物のように騒ぐおめーらとは違うんだよ…帰んなゴリラザルブタ共…」
「なにが、ゴリラザルブタっですってあんたって最低…」
「いこ、性病移されたら困るし…」
女たちは渋々帰っていった。

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