《MUMEI》 こんな優しいことを思っている自分も馬鹿だ、と気づいたのは… その次の日だった。 「悠太ってさー、前万引きしたのか?」 「は?」 「だってそうだって勇樹が言ってたよ?」 「は?勇樹が?」 「うん。本当なのか?」 「それは、真っ赤な嘘だ。」 「分かったよ。ありがと。」 と言って僕のクラスの男子は僕の元を去って行った。 勇樹が言っていた? 何かの間違いではないのか? と僕は初めのうちは思っていた。 本当に勇樹が僕のことを裏切るわけが無い…。 でも、そう思えたのも一瞬の出来事だった。 「悠太って、麗菜ちゃんに手出してるらしいぜー。」 「えーキモーイ。」 「キモイよなー。俺止めたんだけど、悠太が聞かなくって。」 「悠太相当キモイな。あいつ変態だったのかー。」 「変態だし、近づかない方がいいぜー。」 「了解ー!」 勇樹がこんなことを言っている、会話を聞いてしまったのだ。 勇樹って最低な奴だな。 よし、決めた。 次は勇樹を殺そう。 前へ |次へ |
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