《MUMEI》
ありがたみ
「あーあ…」
もういやになるな、しばらく行けないて。
しばらくして家に帰ると
「よう…」
「ねっ姉さん…」
全身整形しまくりで、もう俺たちの面影はなかった。
「してんだよ…」
こんな時にのこのこ現れやがって、頭可笑しいよな。
「あ…」
「おい、ゆきなは…」
「ああ、ゆきなかちょっくら褐いれたぜ…ったく姉のうちよりもでけーのによえんだな…」
「おい、この腐れ売女…」
姉の胸元をつかんだ。
「売女よりも、ロボットって言った方がいいか
全身サイボーグ泥棒さんよお…」
「くっ…あんた男だからって調子こいてんじゃないわよ!あんただって散々女食い散らかしてたじゃねーか」
「帰れ、出ていけ!帰ってくんな…」
俺はあの女を引きずりだし家から追い出した。
「にっにい…」
「手当てしてやる…」
俺は、救急箱をとりだし怪我をした部分に湿布なり絆創膏なり貼った。
「優しい…」
「サンキュ…昔はこんなに優しくなかったのにね…」
ああ、お前の言う通りさ、昔どんなにお前が姉いや泥棒にいじめられようが無視をしていたというかいじめていた。骨折もさせた、でも俺が
間違いなく変われたのは、真田っていう難病少女と出会ったおかげだ。
「しばらく安静にな…」
「あっそうそうさっき、真田さんって言う人から電話きてたよ、明日会えるって。」
「え、でも受付の人が、手術で…」
「なんか断ったらしいよ。無駄とか言って…」
なんだと、手術が無駄。お前のがんを改善させる治療法だぞ、根本的な治療法だぞ。なのに
断るとは
「よくても二ヶ月…」
あの言葉が耳をよぎった。

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