《MUMEI》

人間が相手なら、どんなにお固い女でも落とす
ご神棒の持ち主である、
天狗丸が翻弄(ほんろう)されるのも無理は無い。
何しろ彼女は、外見は
二十代に見えても、齢(よわい)二千年を数える愛欲の女神ダキニ天。
人界で名を変え、姿を変え、時の権力者をその
色香で惑わせては歴史の流れさえねじ曲げてきた傑物なのだから。
ダキニが白い美貌を伏せて天狗丸の亀頭を含むと、頬をすぼめて吸い付く。じゅぽっじゅぽと卑猥な音を立ててスロートを繰り返す。
「ううーっ!もう限界だーっ!」
天狗丸の腰の中心を熱い火矢のように快感が貫き、ダキニの口内に大量の白濁液を放った。
天狗丸のほうを見上げて妖しい笑みと共にそれを飲み下す姿は、確かに
淫らな女神そのもの。
「これじゃ、いつになったら私をイカせる事が
できるようになるのやら」
「面目ない」天狗丸はいじけた。すぐに気を取り直し、
「リターンマッチはどう?」
「駄ー目っ!今日はこれでおしまいよ」

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