《MUMEI》 歓声「オアアアアッ!!」 霊「あ゙ああああーッ!!!」 ゲートが開くと同時に、悲鳴にも似た歓声と霊奈の怒号が轟いた! スタートした瞬間、1頭の馬が跳ね上がるように暴れ、ジョッキーを振り落としていた。 主を失った空馬が勝手に馬群を追いかけてゆく。 それは霊奈が最初に買っていた馬券の軸馬だった。 霊「なんでじゃやぁッ!!!?糞ボケナス!!」 霊奈は口汚く吐き捨てた。 この瞬間、霊奈が手に持った2枚の馬券のうち一枚が紙クズになった。 霊奈はワナワナと震える手で残り一枚の馬券を睨みつけた! 霊「まだ9番が残っとる!」 霊奈は投票締め切り5分前に買い足した、9番バンザイボーナスからの全頭ながし馬券にすべてを託した。 前へ |次へ |
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