《MUMEI》 始まりのトランプ何かの恋愛小説みたいにあなたのヒロインになりたかった。 りゅう、あなたはわたしが初めて思いを伝えた人・・・ あれからちょうど2年がたつね・・・ 1*始まりのトランプ 四海小学校6−1昼休み・・・ 「やったーおれ5連勝!!」 教室に高らかに響いた声 「お前まじ強すぎ!!」 昼休み男子たちがトランプで遊んでいた。 どうやらスピードというトランプゲームをして遊んでいるようだった。 「ぜってースピードで勝てるやついねーよ」 「まーな!なんつっても5連勝だからな!」 そんな風に楽しそうに喋っているのをわたしはだまって教室の隅で友達とみていた。 「りゅう、すごいねー、あたし絶対勝てない」と笑う友達。そんな彼女に対して 「そう?わたしは、勝つ自信ある」と大口をたたいてしまった。 言ってしまってから、焦った。家族で遊んだ時結果的にわたしが一番弱かったからだ。 「うそ!んじゃーりゅうと勝負してきてよぉー」と言われ、大口をたたいてしまったので 断るわけにもいかず、 「い、いいよ!」といってしまった。 「まじで!」「りゅうー、ゆうかがりゅうに勝つ自信あるって!!」 「まじかよ!いいぜ、やろう」 やばいな、と思いつつ 「うち、ぜってー勝つから!!」とまたもや大口をたたくわたし 準備が終わり、向かい合ってすわった。 「じゃいくよ、スタート!!!」 わたしの友達のこえで始まった。 =ゲーム中盤= わたしの方が勝っていた。 (よし!勝てる) そう思った時、りゅうのひざがわたしのひざにあたった・・・ なぜかドキドキした・・・ りゅうの顔をみた、真剣な顔をしていてなんだか「「そのままにしておきたい」」 そう思った。それからゲームが終わるまでわざとそのままにした。 =ゲーム終了= 「くそ!!負けたー!!」 「俺の連勝記録がー」 と叫ぶりゅう。結果は私の勝ちだった。 (あぶなかったー)ひざのことに頭がいっぱいで途中ミスをしてしまったのだ。 「だからいったじゃん、勝つ自信あるってー」 「ゆうか、すごいね!本当にかっちゃったね!!」 「でしょでしょ」 「くそ、俺修行してくる!」 ひざが離れた。りゅうは別な友達とスピードをするためどこかへ行ってしまった。 ひざが離れてもドキドキが止まらなかった。 今思えば、これがおそらくりゅうを好きになった瞬間だった。 次へ |
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