《MUMEI》

呪「どや?取ったんけ?」


その時、いつの間にか隣にやってきた呪理奈が声をかけた。


霊「まだ写真判定中やけど、たぶん差し切っとるはずだぎゃ…。」


メーンスタンド前のターフビジョンには、2頭のサラブレッドがゴールする瞬間をスロー再生する映像が繰り返し流れていた。


映像を見る限りでは、バンザイボーナスがハナ差でヘヴィローテーションを差し切っているように見える。


呪「フンッ…。穴狙いも数撃ちゃ当たるもんだがね?」


呪理奈は、このレースを買うのをパスしている。


イヤミなセリフも、この時の霊奈には負け惜しみにしか聞こえなかった。


霊「まぁ、アンタには買えん馬券だなも…。」


鼻で笑い返された呪理奈は、一瞬、眉間にシワを寄せていた。

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