《MUMEI》
受け入れ
急死した姉の葬式は、ゆきなは車いすのまま参列となった。もちろん姉の死に顔は綺麗とはいいがたく青白く、いかにも薬物中毒で死んだと物語る死に方だった。
数日後
「よう兄…」
「元気か…」
ゆきなの足の手術も終わり明日からリハビリが始まるのだが、そんな時俺は瑞希に呼ばれた
「どうした…」
「ちょっと来て…」
「ん?」
瑞希が持っているのは家の封筒。
「とりあえず学生が入れそうなマンションはね
メゾンハイムっていうつい最近新しくできた
普通のマンション兼学生寮という家なの…」
写真を見れば随分新しい建物だった。
「ああ…家賃は」
「学生寮なら無料」
「そうか…」
俺が以前住んでたマンションに俺が住んでゆきなを隔離するか。でもまだ中学生だし、寮から中学校に行くには徒歩や自転車では済まされない距離でもある。

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