《MUMEI》 その時、 「御祖父様、待ってーーっ!!」 悲痛な叫び声がして、 巨大な岩窟のような広間にダキニが飛びこんで 来た。 胸と尻の発達した白い ぬめるような体にまとうのは、宝石をちりばめた マイクロ・ビキニのみ。 むしろ全裸よりもエロチックな姿態で、胸をタプタプ揺らしながら走りよる姿に、謹厳実直な赤鬼青鬼の頬も思わずゆるむ。 次の瞬間、天狗丸の頭は豊かな胸を押し付けられるように、抱きしめられていた。 (あー、地獄なのに天国・・・・) 天狗丸の頬も思わずゆるむ。 「御祖父様、天狗ちゃんを殺しちゃ嫌ーーっ!!」 涙をぽろぽろ流しながら訴える。 前へ |次へ |
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