《MUMEI》
〜いつもの日常〜
「おはよー!花音!!」
「おはよ〜美紀ちゃん!」ガラッ!と、教室の扉が開く音とともに、親友の美紀が元気よく入って来た。
櫻井 花音(さくらい かのん)・・・
 特別可愛い訳ではなく、別にそこまで不細工なわけでもない・・・
ただ、ちょっと体は小さめかも??
 どこにでも居る、普通の女子高生だと思う・・・私はね?
「課題やってきたぁ〜??」
「やってきてる訳ないじゃん!めんどいしさ〜」
いつものように、私たちは机に座って、2人でゲラゲラ笑いながらおしゃべり。「コラー!!櫻井!木下!席に着け!!」
そしてまた、いつものように担任に怒鳴られて、私たちは慌てて席に着く。
でも、授業は至って真面目に受ける・・・結構、黒板の文字をノートに書き写すのって好きなんだよね〜♪
「全く・・・明日こそはちゃんと課題やってこいよ!!」
「「はぁ〜い!ごめんなさ〜い!」」
私と美紀はやる気がないように返事を返すと、足早に職員室を出て、クラスに戻った。
「お前ら、ま〜た呼び出されてんのかぁ??」
そう言って、突っかかって来たのは、クラスの男友達の、大野 勇気(おおの ゆうき)だった。
「もぉ!いいじゃん!馬鹿!!」
私はムッとして、勇気の足をガンッ!!と蹴った。
「何だ〜?お前が怒っても全っ然!怖くねぇし〜wwなぁ?勇気〜」
そう言って次に来たのは、同じく男友達の、斉藤 翔馬(さいとう しょうま)だった。
「もぉ!!何であんたは、そーゆう事言うのよ!?」
美紀は翔馬の肩をポンッと叩いて言った。 ちなみに美紀と翔馬は付き合っている。
「ホントだよ〜!!この馬鹿コンビ!!」
「馬鹿はお前だけで十分だっつ〜の!このチビ!!」
こうやって、私と勇気が小さい喧嘩をする・・・それがいつもの日常だった・・・
ムカつくけど、すっごく楽しかった・・・

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