《MUMEI》
ある夏の日に
「好きだ。付き合ってくれ。」

それはある夏の日の午後のことだった。

その告白をしてきた人は、もう誰も自分の心の奥底に踏み込ませないと決めた、東條茜(とうじょうあかね(♀))が心惹かれた人だった。

茜は嬉しそうな顔をしたが、すぐに顔を曇らせた。

あのコトを思い出したからだ。

茜は考える時間が欲しくて『考えさせて』と言った。

相手は『そっか、わかった』とだけ言って去っていった。

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