《MUMEI》

今は昼休みだ。
今日も私はひとりぼっち。
昼休みは嫌い。
だって、絶対一人になっちゃうから。
でもそんな私にも、声をかけてくれる人がいた。

ドアが、ガラッと開く。
誰だろう・・・
見ると小学校の部活仲間の莉奈がいた。
うちのクラスに莉奈と仲が良い子いたっけ・・・
しかし、莉奈は、予想外の名前を呼んだ。
「香織ちゃーん!」
えっ私?
私は莉奈の元へ、走っていく。
こんなの、ひさしぶりかも。
「何?」
「ごめん、なんか喋りたくなっちゃって・・・」
何それ・・・
「別にいいよ」
よくないけど。
「よかったー」
なんなんだよ・・・
「でさー香織ちゃんはさ、友達できた?」
私たちは今、歩きながら話している。
「そっちは?」
「私?」
「うん」
「一人できっちゃった!」
私は、悔しくなって言った。
「私もできたよ。」
「へー」
あーーなんでこんなこと・・・
私は今更後悔した。

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