《MUMEI》

「朱雀・・・・俺にも・・・・」
白虎が言うと、朱雀は
唾液の糸を引きながら肉棒から唇を離し、立ち上がる。シートに横たわる白虎の前で、スーツの前開きのジッパーを下げ、胸下まで露出していた裸身をさらに自分自身で
むきだしにしていく。
スーツが足元で山になり、全てがさらけ出されると、成熟しきったS字のラインを見せる白い裸身の中で、桜色の乳首と黒い艶やかな恥毛が鮮やかな対比を見せた。
次はお返しのように白虎が朱雀を寝かすと、朱雀のシークレットゾーンを貪(むさぼ)るように舐め始める。
朱雀が胸を揺らしながら何度か反り返って痙攣しエクスタシーへ達したのを見届けると、白虎は体を重ねていった。
死地に行こうとする者の最後の交わりは、どこまでも貪欲で激しい。
ありとあらゆる体位で絡みあい、やがて白虎の上で激しく腰を動かしていた朱雀が
「あーーーっ!!」
汗を散らしながらのけ反ると、
「うおおーーーっ!!」
白虎も腰を突き上げるように、白濁液を熱くうねる膣内に注ぎこんだ。
朱雀も豊かな尻をぐりっぐりっとよじりながら
肉棒を締め付け、注ぎこまれるものを残さず受けとめる。朱雀の体がゆっくり白虎の上に覆いかぶさり、汗まみれのふたつの裸身は重なりあったまま、しばらくは死んだように動かなかった。




だがひと時の平和もそう長くは続かなかった。
青い空のあちこちでキラキラと何かが星のように瞬(またた)く。
次の瞬間、シールド越しとは言え連続的な衝撃がヴィマーナの機体を襲った。

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