《MUMEI》 それが今では日課の行事その日から、別れ際のキスを当たり前の様に催促された。 一回してしまったら、後は何回やっても同じ事。 俺も言われ慣れたっていうか、開き直ったというか… 初キスの時に比べりゃ、全然抵抗なしに出来るようになっていた。 「もうフレンチは大丈夫だね?」 「まぁ…な。」 「じゃあ、次は舌入れてみよっか!」 「………は?舌、だと?」 冗談じゃ… 「冗談。」 何だ冗談かよ。マジ焦った。 「クスクス…今、本気で焦っただろ?」 「………。」 当たり前だ!! 「幾ら俺でも、そこまで無茶は言わないよ。」 「幾らフレンチでも、キスを強要する事自体が無茶だろ。」 「まぁまぁ。それはさて置き、数学教えてくれ。」 「またかよ…。」 いつもテスト前になると頼まれる。 俺だって受験控えてんのに… でも… 「はい、給料。」 おばちゃんから報酬貰えるから断れないんだ。 前へ |次へ |
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