《MUMEI》
宣戦布告
俺は怜さんに呼ばれてベランダに出た。
その間、神流は38のアイスクリームを食べていた。

「春君、本当に神流は“お兄ちゃん”って言ったのね!?」
「は・・・・はい。」
「はぁ・・・・・・・・。」
怜さんは深くため息をついた。
「どうしたんですか??」
「いやぁ・・・、ごめんね。
 春君には内緒って約束しててさぁ・・・(汗)」
「そうだったのかぁ・・・・・。
 ・・・・・・・・・・・・!!!???
 なんで内緒!?????」

「まぁ、細かいことは気にせずに!!」
「いやいやっ!!  そこが一番大事だよ!!??」
「ところでさぁ、神流どこ??」
「話変えるな!!!
 って、えぇ!?いないの!!???」
「うん。」
「うん。って、えぇ!?」

俺たちはベランダをあとにした。

机の上にはまだまだ半分しか食べていないアイスクリーム
が放置されていた。
そして、黒い羽が一枚・・・・・・。

「黒い羽・・・・。」
「黒い羽がどうしたの??」
「宣戦布告よ。あたしたちの世界は
 宣戦布告をするときに黒い羽を置いていくのよ。」

「へぇ〜宣戦布告ねぇ・・・・・。
 セ・ン・セ・ン・フ・コ・クゥゥゥ!!??」
「そっ!宣戦布告!!」
「それってアトラスからの宣戦布告だよね??」
「そういうことだね、多分。」
「アトラスって俺いけますか??」
「え!??」

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