《MUMEI》 ずっと一生のつもりだったルールはこの世や生きた人間には通用しないもの。全く正反対の現実を未だ併せ持ったままだから存在が非成立な矛盾に引き裂かれている。なぜルールを無効にできないのか。それは意思という訳でも固い拘束とも違って自然に解けないままだからそれに逆らうのでなければ解除されない。言葉ひとつ許可が出てはいない。彼女に真の自由は見られない。それは彼とて別の意味では同じ事。けれど彼女は方法を探したい。ふつうのホントが発せられたら。彼女の方には制約はなさそうだろうに。なぜ全くの不自由の中に居るのだろうか。言うべきでないような事なら言ってもかまわなく言葉にしたい言葉は全て却下される。どのようにそれを破っていく事ができるのだろうか。どうしたら本当は届けられるだろうか。少しでも疲れを吸い取りたい。ただ単に受けるばかりの方で交換などでなくていいから。時間さえも差し出せたなら。0020 そんな人間いないから誰も想像がつかない。そうは言っても時を埋めてきた訳でしょうと何もなしで今は有り得ないでしょうとまるで真逆の解釈に当てはめる。2階から1階を見てる人は1階の下には地下があるとしか考えない。街も建物もあった時からグラウンド0で何も感じずにその日を待ってた人は埋め込まれた地表の下に空間も生き場所もない事は知っている。 ずっと何も触れさせずずっと置いてきたんだ。まっさらで真っ白なのは例えではない。記憶も持たず感性も閉じて決して使わずに一生が終わるまで来ることも待つこともできないいつかの来ない日をもしも来たとしても受け取る事のない時をずっと待たずに待つだけで生かさずに来た。どうしてもできなかった。何ひとつ彼女を埋めて行く事をその日を生きたものにすることを一生来ない人生すべてに渡る一番目がないまま他のその次は物理的にありえなかった。 ほんとうに空白は何も入ったことのない何も感じさせた事のない本当の空間なんだ。それを始めてしまう事を止めて抑えてできるだけこれまでと世界の質量を変えてしまわないように。だけど彼女は一度も待つ事を許さなかったその場所をその為だけに使わずに生かさなかったその真っさらな空間をやはり別のもので始めることはできない。 最初がないから何ひとつどんな種類のすべても始まった事のないその場所を無意識の真っ白な場所を侵攻されたら確かに生存はできない。そこを一歩ずつ初める前に彼以外の物に焼かれたり踏み荒らされたりキズを彫りこまれたり色で汚されたり型を付けられたり削り取られたり焦げ跡をつけられたり彼ではない物で彼以外の付属品が全ての場所に着地し尽くしてしまったら彼女は彼女のすべてを失う。そうなってしまう前に。-0834 やめて。どうかやめて。そのまま傷むからそんなひどい事は。全ての残された日を奪った。それで侮辱を重ねるのは非道。非業だからそんな恐ろしい事はやめて。殺すなら汚い手で侮辱しないで。殺すと何度も告げてからにすればいいと。彼からでも構わないから。0009 彼女はどうしようもならない。彼はそれ以上そのままでそれ以上のものはないくらい。どうしようも 0840 命を消滅させようとする強力さでずっと存在して来なかった人間の人型が生存してしまっている今日を不成立にしたまま完成しない。それがない命は命ではないしそれのない人型は存在していたくない。0815 なんで雨が降りそうなだけで落ち着くんだろう0859 彼女の真実がなくなってしまったら見えない基点が消えてしまうのだと思う。この世とか関係なくそれを絶やさない。1217 感情や気分とは違うどうにもならない消えないもの。0858 何とかしてでも付きたいウソが決して嘘でないようにホントウであるために。1245 ひと足だけ早く昨日をやり遂げた。彼のように流暢にはいかなくても。同じように線や点をつなぐ作業に没頭していた。でも人に伝わったのは形ではなく画いた景色だった。その日は入れ代わりだけど風景が流れることを思っている。0940B 恐ろしい事を回避もよけもできる方法がないのはわからない。これが永遠に必要な世ならばおかしい。0028 前へ |次へ |
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