《MUMEI》

うぅ、体じゅうが痛い・・・。
それにしても結構寝たな。えっ?
「今、何時!」
あぁー、痛い!
ん?ここドコ・・・
「あ〜、病院だ。」
そっか、事故に遭って入院してたんだ。

「おい、頭大丈夫か。」
「きゃっ!だれ。」
「あぁ、やっぱ頭おかしくなったのか。」
いやいや、全然大丈夫ですから。いきなり声出して驚かせるからです。
と、言いかけて私は言葉を飲み込んだ。
昨日の事を思い出したからだ。

「―お前は俺と付き合ってはいけない。
俺も、お前と付き合う事は―出来ない。」

あれはどういう意味だったんだろう。
「ね、ねぇ、鎌司くん。き―」
「あっ、腹減っただろう。朝食取ってくるから待ってろ。」
「あっ。う、ん。」
は〜あ。タイミングのがしちゃった。

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