《MUMEI》

一つ目巨人サイクロプスが自分の体に貼りついた
ヒトデ状生物を、ひきちぎりながら剥がすと地面へ叩きつける。
ヒトデはちぎれた体でうごめく。おぞましい生命力だ。
休む間も無くカマキリに似た奴がカシャカシャと音をさせて素早く走り寄ると、前あしの鋭いカマを一閃させてサイクロプスのこん棒と、切り結んだ。
数瞬後、サイクロプスがふり降ろしたこん棒がカマキリの頭を叩き潰し、勝負はついたかに見えたが、頭部を失いながらも振り回したカマが、サイクロプスの胸を切り裂き、サイクロプスが苦痛の絶叫を上げる。
イモムシの体に人間そっくりの手足を生やした奴が、口の部分から粘り気のある糸のようなものを
吐き出すとサイクロプスをがんじがらめにして、身動きを封じていく。
そこに別のカマキリが走り寄ると、サイクロプスの頭を切り落とした。

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