《MUMEI》
第1章 秘密
夢を見ているんだ、と思いながら夢を見ることがある。
……これは夢だ。

……何?何て言ってるの。

「…なた……わせ……か」

聞きとれないや。

何度も何度も繰り返し言っている。


やがてそれはこう言ってるのだと分かった。

「あなた……せですか。あなたは幸せですか」

あぁ、これは昨日聞いた言葉だ。

まだ何か言ってる。

「幸せを買いたいんでしょ?」

これは昨日の記憶に無い。
夢だからどうでもいいけど。

「気を付けて帰りなさい。気を付けて帰りなさい。気を付けて……………」

−−−−−−−−

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫