《MUMEI》

さっそく、麗菜は計画を実行した。

「勇樹君…恥ずかしいんだけど…」

「何?麗菜ちゃん。」

「あのっ、ゎ…私とっ…」

「ん?」

「付き合ってください!!、ずっと前から気になってましたっ!!」

「…え?…俺…と?」

「うっうん…だ、駄目?」麗菜の目はウルウルしていた。

「いやいやっ、ぜんっぜん良いよ!俺フリーだしっ、彼女募集だしっ!しかも可愛い麗菜ちゃんと付き合うなんて…」本当だよ、お前に麗菜はもったいない。

「あっありがとう!!すっごく嬉しい♪」麗菜は頬を赤く染めながら、笑った。

「じゃあ、恋人としてヨロシク!!」

「ヨロシクね!」

2人は握手した。
至って普通の告白だった。
それにしても、麗菜って演技上手いな。
ビックリするよ。

馬鹿な勇樹は勘違いしたに違いないね。
「麗菜ちゃんは、俺のこと好きだったんだ。」ってな。

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