《MUMEI》 彼と彼女にはさわる事できない。その間には何も存在してない。それを消すのは別のもの。彼女は真逆の状況を止めたまま彼女本体も存在していない事で死んだまま生きていない矛盾の成り立たなさをここまでも繋いで悪化していく時を見ていた。彼にとっての最良の選択を持っていた彼女の手からそれは最悪なものに擦り替えられた。それを抱えたまま死ねというのも生きていろというのも誤りだ。彼女ではない答えを持たされるのはイヤだ。彼女が持っていた答えが壊れてしまった今真逆の現実をどうやって取り返すことがあり得るか。今が全部わかっていてそれを見ているしかなかった日数。たくさんの用意は一気に流されていってしまったけれど。2207 とにかくその一番上のグリーンに腰かけて見た左は街。ずっとそれしか届かないと知ってたほんの少し高すぎる場所でおとといとうとう触れた。いまだ自らに選び届ける事はできた事がない。まだ今でも遠い過去からも近くにあるあの日さえもまだ一人では無音の世界のまま。いくつもの手に届くところにある全てをまだ自分に届けた事がない。自身で発するなら可能な気がして。それはずっと一度も鳴った事のなかったもの。初めて見開きに左右並んだ。頭の中の音でしか知らなかったもの。初めて脳で受け取った。落ち着いたらそれは自分の手で初めて発せられた。ほんのやや少し高い緑の席は一段目か二段目に足が届く脚立の椅子。ずっと使われる事のないまま待っていたキカイ。昨日はずっと起きているつもりなはずだった目覚め。0557 日にちがはっきりとさかのぼれない。でも小さく体が避けていることならほんとはたくさんある。それさえもあえて突き止めないようにしている。目をあけていても見えないままでくらすことには長い間ならされてきた。気配ばかりで目をつかわなくてもすんでこれた。一日になんどもなんども時間を切り取ってしまう。だいぶんあきらかに回数がふえてしまっている。そのぶんシャッターの方は減っているはず。依存とはたぶんちがうしやめさせればやめるのだろう。ただ別にさせたいようにさせている。わからせてはならないけど今日のぶんの力はなんであるかにはやっぱり気づいている。2329 眠りの中で熟成するのはホントウだと思う。いつものルートへ流されそうになる強力さとすぐ傍の未開の地底に湧く淡水を両方またぐ。0659 今日は朝が来るまでの間に彼女が勝手に話すから彼は完全に彼のために彼の時間を。時や場所が仮にどこであっても構わない。2307 言葉を選ばずに下書きなどなしで直接脳から流し出すものをその場で置き換えて乗せる。だから実際にはある厳しすぎる制限によりごっそりと表せないで宙に漂ってるものや自然に通過されれば真逆になってしまうもの。何より条件と設定とがあべこべなまま続いている。この世の中の全ての彼や彼女には通用しない。自ら論理に押さえ込まれるより他なくなる。それでも消滅しない物を人は拾えずに置き去っていく。現実において矛盾という言葉は見た目以上にぶつかり合うもの。矛と盾に突き押されても生きてるのは感覚を持たず持とうとしてそれを無理矢理あやつるしかない者だけ。それはどちらか一人でも十分だから。たくさんのもの受け取りながら消えないものを一つ一つ置きかえて去る。1058 眠る前に毎度真剣に毎夜夢の間中をリアルにお願いできたら一気に数時間もの宝の山くらい本気でぜいたくな効率化になるのかも。0138 前へ |次へ |
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