|
《MUMEI》 「ちぃっ！」 朱雀が舌打ちする。 白虎と朱雀は背中合わせになって、防御の態勢をとった。 ぐおおーーっ！ その時咆哮と共に、大地を揺るがしながら、 「我こそはサイクロプス族イチの勇者サイガなりぃー！人類の友軍に加勢いたす！」 巨大なオノを振り上げて、国津神の巨人戦士が 乱入してきた。 向かう先の羅刹は無表情に佇み、アスラもニヤニヤして成り行きを見ている。 白虎と朱雀にとり頼もしい味方の登場か、と思いきや、 五つの光の筋が走り、 次の瞬間・・・・！ 巨人は鋭利な切り口を見せる、六つの肉塊に裁断されていた。 雨のように血が降り注ぐ中、その血を全身に浴びながら踊る影があった。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |