《MUMEI》 カーリーが片手で朱雀の腕を背中へねじ上げながら、もう片方の手から伸びた爪先で、朱雀のふとももから腰の辺りをなぞり上げる。 その眼には淫らな喜びが浮かんでいる。 サイクロプスの勇者を 一撃で切り裂く爪先が通った跡を、ぞくぞくとした戦慄が走り抜け、朱雀は「ああ・・・・」 と喘ぎを漏らした。 その爪先がすーっと成熟した女体のラインをなぞりながら、背中を反らしているために、より一層強調されて見える乳房の先端・・・・豆状にふくらんだ部分をピシッと弾くと、 「あっ!」バラ色の唇を割って小さな悲鳴が漏れた。 カーリーが「敏感なのね、可愛いわ」 クスクス笑って言いながら、今度は朱雀の乳房全体を掌にくるみこむように、ギュウッと掴んだ。 その爪先が今にもスーツを突き破りそうなくらいに食い込んで、朱雀の眉に苦悶の色を刻み、 「白虎!私を一緒に撃って!」思わず叫ばせた。 「おだまり!」カーリーは乳房の手を下に降ろすと、緊張にひくひくと筋肉をおののかせる腹部の 上をさ迷わせ言った。 「そんなに死にたいのかい?今すぐこの綺麗な体を細切れにする事だって出来るんだよ。可哀相だけど私達に会ってしまったからには、あんた達の死の運命は、もう避ける事は出来ないんだよ。だったら生きている間に女に生まれてきた喜びを味わったら、どうなのさ?」 前へ |次へ |
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