《MUMEI》

「レイちゃん、パネル新しくするみたいで、写真撮るんだってー」


隣で百華がマスカラを塗りながらウキウキとした感じで言った

「急だよね〜、早く言ってくれれば昨日お酒控えたのに〜」

『いや、百華は控えないでしょ』


百華とパウダールームにてお仕事前の他愛もない会話

これがアタシの同伴が無い日の日常


3年前に上京したアタシが見つけた仕事はお客さんに夢を売る夜の蝶

夢も未来も希望も持ち合わせてないアタシが夢を売るなんてちょっと笑える

学歴の無いアタシが頼るのは、産まれ持った容姿だけだった

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