《MUMEI》

「僕の不注意のせいでもあるので気にしないで下さい」

しゃがんでいるアタシの目の前には床に散らばるお店の女のコ達の写真

アタシは声の主の方を見上げた

肩まである漆黒の髪に、切れ長の黒い瞳

黒いトレンチコートと、その下から覗く黒のスラックスと黒の革靴

全身真っ黒の彼をひと言で表すなら闇

そんなことを思っているうちに、彼は手早く全ての写真を拾っていた

彼はさっきのカメラマンだ

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