《MUMEI》

立ち上がり、彼の手元を見ると1番上には口の端を吊り上げ、妖艶に微笑むアタシの写真


「良ろしければ、差し上げます」

『えっ?』

顔を上げると闇≠フような彼はニッコリと微笑みアタシに写真を差し出した

アタシはそんなに物欲しそうに彼の手元を見つめていたのだろうか

『あ、ありがとう、ございます、、、。』

なんとなく気恥ずかしさを覚えたアタシは彼を直視することが出来ず、手元の写真に視線を落としてお礼を述べた



彼はアタシの顎をつかむと、顔を上に向けさせた

『な、何、、、』

アタシは眉間に皺を寄せて、
180cm近くあるであろう彼を見上げた

いや、そんなことより

『、、、』

この人はなんて瞳をしているのだろう



「哀しい瞳をしている」

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