《MUMEI》

その日の夜

出勤すると、入り口に飾られているパネルの写真が新しく変わっていた

写真の自分と目が合う

哀しい瞳をしている

今朝のカメラマンの言葉

綺麗だとか美しいだとか、そんな言葉言われ慣れてる

そしてアタシはその言葉にいつも嫌悪感を抱く

けれど哀しいと言われたのは初めてだった

そして彼のまた、哀しい瞳が忘れられない

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