《MUMEI》
死の鼓動 序章
死の鼓動は、ある意味の快楽に等しいものだ、人の母の鼓動に等しい鼓動も、また快楽である。

「人を、切る時の、鼓動は、なんとも言えぬ、快感になるんだな〜♪」と少年は、目の前に、倒れている、友人をみる。
彼の腹部には、果物ナイフが刺さっている。
「はっはっはっは〜!!」
彼は、雛鳥が締め上げられるような声で、笑いながら、腹部のナイフを、抜き、そのナイフを、倒れている友人の顔に何度も、刺しながら、泣き笑う。
教室には、その姿を見ながら号泣してる者や、倒れている者もいた。
「この芸術を、見ろよみんな!死こそ、みんなが求めてる快楽だよ!」そしてナイフを、手放し、一人の少女の髪を引きながら、死体の側まで連れてきて、少女の手を死体の腹部の裂かれている部分に触れさせる。
「こんな、一人の男の腹触ってるだけで、なんで泣いているんだよ」とズブズブと手を奥に突っ込ませる。
少女は、何も言えずに、嘔吐している。
そこに、警察が駆け込んできた。

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