《MUMEI》 6「ええ。今年も僕の担当はここなので。でも残念ながら、今年で最後なんですよ。来年には卒業してしまうので」 ―まあ…― ヒロイン役の女性が、一歩前に出た。 ―寂しくなりますけど、どうぞ新たな場所でも頑張ってください― 「ありがとう。来年にはまた別の部員達が、あなた達の劇を見に来ますから」 ―心より、お待ちしています― 役者達は笑顔で言った。 そして榊は、レンズのスイッチに触れた。 「吸引」 舞台がぐにゃりと歪んだ。 前へ |次へ |
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