《MUMEI》

もしも完全に方向を最初から揃えられていなければゴメンナサイ。独りでも答えは変えられないことあの最初の日に知っていた。力ずくを加えても力が尽きてもどうしようもなく元に戻る。どうしようもない事実を彼女は受けるつもりだった。だけど彼を巻き込むのは自由を削るのは心から怖かった。彼女がこの世に存在している連続がどうしても成立しなくてずっと存在してこなかった過去より現在の矛盾は強度を増す。けれど命を絶つ最期の瞬間もやはり違うものにはなれない。もしも予定してたものと真逆ならどうか置き去りにして。彼女には空白の場所があるから彼には困難な事も彼を侵略しないで可能にできる。二つに一つを選ぶような答ではないんだ。そのどちらをもした瞬間に存在はなくなる。この世界の常識とは異なるようでそれは本当の本物であれば全てを超越したもの。不思議かもしれなくても彼は何も強いられたりしない。勝手かもしれないけど彼女はどれだけ塵以下に消え入ってもずっと一緒にいる。1659

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