《MUMEI》 4「私の所なんて、黒い手に襲われるわよ?」 「ぐっ」 「ボクの所は水が襲い掛かってくるよ」 「うぐっ」 「あたしの所はぁ、植物が襲い掛かってきたよぉ」 「うぐぐぐぐ〜」 「九曜は低級の、しかも実体のあるモノに襲われるのよね。でも私達のとこよりは、レベルも低いんだからガマンなさい」 バタッ、と九曜は机に倒れ込んだ。 「まっ、来年の新入生のレベルにもよるだろうけど、九曜には同じ所を担当してもらいたいわ」 「…分かりましたよ。神無月先輩」 九曜はノロノロと起き上がった。 「来年になれば、俺も先輩ですからね。楽な所は後輩に譲りますよ」 「…九曜くん、顔が納得してないよ?」 前へ |次へ |
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