《MUMEI》

「俺は元々こういう顔です!」

「すねちゃってぇ」

雛がからかうように言ったので、九曜はむつくれた。

「いやぁ、待たせてゴメン! お待たせ!」

「「「「部長!」」」」

榊がようやく合流した。

「ゴメンゴメン! 僕のところは時間がかかって…」

「神無月先輩と依琉先輩から聞いてますよ。それよりご無事で?」

九曜は立ち上がり、冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを出して、榊に渡した。

「ありがと、九曜クン。うん、無事だよ。話せば分かってくれる人だから」

「「「良いことで…」」」

神無月、雛、九曜の声が見事にそろった。

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