《MUMEI》 3外は相変わらず月の無い、薄闇の空。 榊の目の前に、学校の鐘がある。 1メートル近くある金色の鐘。 この鐘には<力>が込められていて、鳴らすごとに邪気を払う<力>を発揮する。 代々オカルト研究部部長が語り継いできた歴史。 この鐘の秘密は、他の部員達は知らない。 鳴らす者は、創立者の血縁者。 この土地に邪気が満ちぬよう、そして結界の力を強くさせる為に、鳴らす。 だが…120年という歳月はあまりに長過ぎた。 血は薄くなり、同時に<力>も弱くなってしまった。 しかし彼等は一生懸命に、祈りを込めて鳴らしている。 だが力及ばず…封話部ことオカルト研究部に力を借りている形になってしまった。 前へ |次へ |
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