《MUMEI》 7榊はゆっくりと眼を開けた。 「んんっ…」 光が弱まり、恐る恐る眼を開ける。 鐘の音も、すでに鳴り止んでいた。 榊の眼に映ったのは、眩い朝日だった。 「ふぅ…。何とか無事に、今年も終わったな」 疲れた笑みを浮かべ、榊は手摺まで歩いて行った。 見下ろせば、四人の部印達が校庭で合流しているのが見えた。 「…さて、部長として、締め括ろうか」 前へ |次へ |
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