《MUMEI》

先生にみんなの教科書を届けに行く途中

ノートがあまりにも多すぎて

腕からみんなのノートを落っことしてしまった。

急いで教科書を拾っていると

向こうから一人の女の子が歩いてくるのがわかった。

通り過ぎるよねと思いながら

女の子には気もかけずに教科書を拾っていると

その女の子は美海の前に座り込んで

教科書を一緒に拾ってくれた。


こんなことをされたのは始めてだ。

「大丈夫?」

う、うわぁ……

すっごいキレイ。

軽くウェイブした髪に白い肌。

その肌にほんのりとピンクに染まった頬。

……お人形さんみたい

「あの…えっと…」

「あぁ、私は愛川 桜子」

「あっ、私は……」

美海も自分の名前を名乗ろうと思ったとき

「黒崎 美海ちゃんでしょ?」

と名前を言われた。

こんな可愛い仔が私の名前なんかを知っていてくれるなんて……

つい嬉しくて無意識に美海は桜子のことを

じっ、と見つめてしまっていた……

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