《MUMEI》

「二郎はまだ馴染めてなくて殴られたあと女の子みたいに泣いた。」


「よくそんなこと覚えてるよなあ」
乙矢が淡々と言うからなんだか恥ずかしい。


「確か見た目も女みたいだったよな。」
七生がふざけた口調になる。ちょっとむかつく。


「可愛かった」
乙矢がこっそり俺にしか聞こえないように話した。


「な!」
んだと までは言えなかった。
深い意味は無いだろうけど、俺の外見のことなんて話たことなかったから動揺する。

乙矢は謎が多い。

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