《MUMEI》

二人に迷惑をかけてたってことは分かってた。
そりゃ怒るよね。

靖子に比べたら佳代は冷静だけど、それでも怒ってることぐらいはわかる。

怒っていても私に話せる範囲で話して、なんて言い方が出来るのは本当に優しいからだね。


私の秘密はそんなに安っぽいものではない。
少なくとも今日一日は、どうやって二人にばれないようにするか考えていた。
今までもどんな状況でも最優先で守って来た。

……それを私は蹴飛ばすことにする。
私の幸せはもうないのだから……

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫