《MUMEI》

−−もうここまで話せば後戻りは出来ない。

二人は黙って頷いたので、私は続けることにする。

「始めはたいしたこと無かったんだ。なんだか少し眠りにくい。って思ってた程度。

それに調度受験勉強を始めた頃だから、軽いストレスが原因じゃないか、ぐらいにしか思ってなかった。

それでも長い期間、そんな状態が続くと私もやっぱりおかしいんじゃないかと思って病院に行った。

結果はやっぱりストレスが原因だという事だった。
そのことは勿論両親に知らされた。

−−−−この両親に知らされるという事が後々大変なことを招いてしまう。

両親がストレスと病気というもの、の認識があまりに無かったことに私は苦しめられることになるの。

根性論っていうのかな。受験勉強はみんな大変な中頑張っているんだ、みたいな両親の考えは迷惑だった。

あまり眠れないから、昼間にうとうととしてしまうこともある。
その様子を見て気合いが足りないからだ、と喝をいれられる。

昼間にしっかり活動していれば夜しっかり眠れるはずだ、って掃除や洗濯などをやらされる。

私のストレスは溜まる一方だった。


私の体はどんどん悪くなって行った」

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