《MUMEI》
あだ名
「青峰っち〜」
「あぁ?黄瀬何かようか?」
イライライライラ
嫌…怒ってるっス!
「何か合ったんっスか?」
「クラスの女子が俺の事を大ちゃんって呼んできやがんだよ」
青峰っちを大ちゃん何て勇者すぎっス!
「んじゃ!俺も青峰っちのあだ名考えるっス!」
「いいよそんなもん…めんどくせぇ」
「考えるっス!」
〜数分後〜
変なことを言うと殺されるかも知れないという不安を抱えながら考えた結果
「王様…?」
「そうっス!!王様!かっこよくないっスか!?」
「まぁ…良いんじゃね?」
「やったっス!じゃあ今度は青峰っちが俺のあだ名考えるっス!」
「…りょう」
「へ?」
「だから、りょう…テツもテツだろ?嫌なのか?」
りょう…りょう…
「嬉しいっス!」
あ…
嬉しすぎて抱きついてしまったあの日は初めて青峰っちの隣に立てた日
結局あだ名はすぐにやめたけど
あの日、俺は少しだけ青峰っちに近づけた気がする
だからこの試合
負けても悔いのない試合にしたい…
憧れていた人との最後の試合だから…

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