《MUMEI》

今日は私のペットの金魚の水替えだった。

私は、いつもペットボトルを運んでいて、今日もちゃんと役割を果たしていた。

「はぁ…、出来たっ!」

そのペットボトルに新しい水が入ってるから、私とお父さんが一緒に入れないといけなかった。

 ドンッ

「何?」

「あ、水こぼした…。」お父さんは水をこぼした。

「あーぁ。」

「雑巾持ってきて。」

「分かった。」

「はい。」

「そこ拭いて。」

拭く位、自分でしたらいいのに。
私は水の上に適当に雑巾を置いた。

何分か経ち、お父さんがこっちに来た。

「何で雑巾置いてるだけなんだよ!」

「お父さんがこぼした…」

「五月蠅い!、ちゃんと拭けって言っただろ!」

「…っ…」

「もう良いよ!」

また怒鳴る。
私は何にも悪くないでしょ?
こぼしたのはお父さんでしょ?
何で?何で私が怒られないといけないのよ。

そこに、お母さんが来た。

「琴音を怒るんじゃないでしょ?、お父さんがこぼしたんだから。」

「でも俺は琴音に拭けって言ったんだ!」

お母さんまで怒鳴るんだ。
意味分かんない。

こうして、お父さんは去って行った。

「琴音、気にしなくていいのよ。」

そう言って、お母さんは違う所へ行った。

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