《MUMEI》
キス
俺は今ものすごく悲しいっス
本当に
何故かって?
「黒子っち…?」
「………。」
折角家に遊びに来たのに漫画ばっか読んでるっス!!
話しかけても無視…。
酷いっス!!
あぁ…、悲しすぎて泣けてきたっス…
「なに泣いてるんですか?」
丁度漫画を読み終わった黒子っちが俺に話しかけてきた
「だって…、黒子っち、ずっと、ずっと漫画読んでて…そしたら悲しくなって…」
涙が止まらない
すると黒子っちが
「そういえば…今日はキスの日でしたね」
「ふぇ?」
キスの日…?
黒子っちはニコっとわらうと
耳にかぷっとかぶり付いて
「んっ…」
って、えぇ!?
まさかの受け…
体格的に…えぇ…
驚きを隠せないでいると今度は喉にキスをして
「はっ…。」
そして、唇
黒子っちは俺の涙を指先で拭って段々と喋りだした
「まずは…耳、耳は誘惑。次は喉ですよね?喉は欲求。次に唇、唇は愛情って意味があるんです。」
黒子っちは俺に乗っかると
「黄瀬くんは本当にバカですね。僕が黄瀬くんの家にわざわざ来てまで漫画を読みに来るわけないでしょう?」
ごもっともっス…
「黄瀬くんから誘ったんです。今日は寝かせません。」
そう言って黒子っちは俺の鼻に触れるだけのキスをした

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