《MUMEI》

…ついに、この日がやってきた。
今日は勇樹の命日。即ち、勇樹を殺す日だ。

僕は麗菜にメールをする。

――――――――――――――――――――
今日はよろしく。
――――――――――――――――――――      ってな。

楽しみでたまらない。
勇樹が苦しむ姿、死んでいく姿…。
そんなことを考えていると、自然に手が自分の部屋に置いてあるナイフに伸びていた。
毒を口に入れて苦しんでいるところに、ナイフでグサグサのグチャグチャにしてやろう、と僕が思ったからだ。

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