《MUMEI》

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享年17歳、短い人生でした。

あぁ、明日あたし大きく新聞の記事に載ることだろう…。どうせなら全面がいい、……多分無理だ。





お母さん泣くかな、泣きたいのはこっちだけど。まぁ仕方ないか今度から占いは信じよう、あ、もう遅いか。

友達にもお別れ言ってないし修学旅行にも行けてないし今週の金曜ロードショー楽しみにしてたのに……ウィルスミスばいばい。











あー死ぬの初だからどうすればいいんだろう

目ぇ瞑っとけばいいのかしら?天使とかやって来てくれるのかしら?










「……………………………」








―――――ヒュゥゥゥゥウ









「………………………………」









いや、なんか寒いんですけど。

こう言うもんなのかな?今うつ伏せて目を瞑ってるからよくわかんないんだけど起きたほうがいいの?


あの世は自分で勝手に行ってください的な?







あぁ、はいはい起きますよ起きたらいいんでしょ?三途の川渡ればいいんでしょ?ったく、














そう心の中でぼやきながら、よっこらしょっとダル気に起き上がる。と、








「アリ?」









予想を遥かに越える世界が彼女の視界に飛び込んできた。











――――――――ヒュゥゥゥゥウ











「え、アレ?三途の川………っつか、じ、時代劇ィ―――!?」













驚きに声を荒げ叫ぶ

広がるのは月明かりだけの江戸時代のような町並み、立っているのは制服姿の自分だけ。そして自分が今までいた現実では6月だったとゆうのにこの世界はとても寒く風が酷い、

何がどうなってこうなったのか頭が回らない














「い、一旦落ち着けあたし、うん………とにかく整理すると、あたしは学校の帰り道にトラックに跳ねられ死んだんだ、じゃあここはあの世?いやいやいや、どう考えても江戸の風景だよ?よく水戸黄門とかで見る……」







どうゆうことだァ―!と、頭を乱雑にかき回す。










「とにかく歩こう、こんな場所に居たって解決しない。つか寒いなオイ」






短いスカートに薄手のブラウス、どうにも今の状況には不向きな格好だった。














 

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