《MUMEI》

スタスタスタスタ、







平坦な道をただただ歩く

段々とこの暗さにも慣れてきたがやっぱり月明かりだけではどうも不安定だ。





目を凝らしながら歩く、するとチラリと何かが動いた。彼女は直ぐに気付き駆け寄る










よし!人かも知れない!









安堵に心が緩む、










―――――タタッ、




「すみませ―ん!あの、おたずねしたいことが……」

「「「あァ?」」」








―――――ゲッ!!!













居たのは人だったがその顔を見て顔がひきつる













「何だお前、つか何だそのナリ、」

「俺達になんか用かァ?」










まぁ、俗に言うゴロツキだった。

体格のいい男が三人、骨太でやはり予想していたような袴の姿






―――――――――あたし、タイムスリップしたのか?












用は無いと言ってさっさと立ち去ろうとした瞬間何か小さな呻き声が耳に入ったので、男達の隙間を首を伸ばし覗けば










「―――――!?」










女の子?が口を封じられ襲われていた













「ちょ、オイ――――――!?な、なにしてんのアンタら!!強姦は犯罪だろ!!」

「あ?」

「てめえに関係ね……「大有りじゃコラボケカスゥゥ!」

「げふぉア!!!」










勢いと怒りに任せて男の顔面をローキック。一人の男は倒れたものの、それを見た二人が血相を変えて怒鳴りながらあたしを襲ってきた











「ギャァァァァァァ!!!」
「がはッッ」

「来ないでェェェェェ!!!!」
「ドゥはッ」











叫びながらも奇跡的に男達三人を殴る蹴るで勝利、が、しかしいくら勝ったとは言え所詮女の力、徐々に回復してきた男達は「貴様、」と低く声を出しながら立ち上がってきた






ヤバいと察知した彼女は奥にいた女の子の手首を引き、


「逃げるよ!」





と、一言口にしてその場から逃げ出した













 

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