《MUMEI》

 



 





「…………………んで?」

「へ?」

「どうやって着んのコレ、」











無理やりブラウスを脱がされ肌着姿でダラリと着物を掴み上げる星夜。


そしてその言葉に目が点となる花、












「えっと……………着付けは…?」

「ない!」

「着たことは……?」

「中2、…っあ―、今17だから三年前?くらいに夏祭りで一回」

「………あ、はは……」






苦笑いが溢れる花、とゆうかそれしか出来ない









「と、とりあえず着付けは私がするんで袖に手を通し………………」



―――――――タスタスタス、




「!?」








言うやいなや、微かに廊下から継続的な足音が近付いてきた。それに気付いた花は、しまったとゆう顔をしながら部屋に散らかった着物を持ち上げあたふたし始める。











「あぁ、どうしよう!えーっと」

「ど、どうしたの」









足音の聞こえてくる廊下側に目を向けながらその場で足踏みする花に対して不審に思いながら尋ねてみた。











「多分この時間帯だとあの人だと思うんです!」

「あの人?」

「あああ、とりあえずこれを持って押し入れに隠れ………「おい、」











花の言葉を遮りガラッと部屋に入ってきたのは赤を基調とした着物姿の男だった。







「――――――あ、」









青ざめる花と眉間に皺の寄る男、そして肌着姿とゆう間抜けな星夜。








三人は一時停止し、空気は凍りつく……













「…………………………………」
「…………………………………」

「………だ、





誰だてめえええええええええ!!」













男の声が屋敷に轟く










 

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