《MUMEI》 無理矢理なスタートラインそれからあたしは花ちゃんの貸してくれた着物にすぐさま着替え只今般若面した金髪の男の前で正座させられている……。 つか赤い着物に金髪って派手すぎじゃないか? そして少しばかりの沈黙の後、先に口を開いたのは男のほうだった。 「てめえ、コイツとどうゆう間柄だ」 コイツとは花ちゃんのことだ いや、間柄っておかしくない?女の子同士に聞く質問じゃないってッ 「まぁ、確実に恋仲ではないで………「ンなこたぁわかってんだよ、こんな夜更けに見たことの無ぇ面と初めて目にする形の着物。あれァてめえのだろ?」 「………………………………」 顎でさす方向には小さくまとめられていた制服、あたしはしまったと思い眉を寄せる。その一瞬を見逃さなかった男はまたも問い詰めるように顔を一層恐くした 「名前と住んでる場所を言え」 「………………え゛、」 住所ったって……… あたしが知りたいんですけど。 言葉に詰まる星夜に男は 「なんだ?言えないのか?それとも言いたくないのか?」 「いや、そうゆうわけじゃ……」 「いい加減にしてください!」 声を張り喝を入れたのは花だった。 「この方は、星夜さんは私を助けてくれたんです!」 「…………………どうゆうことだ?」 いきりたった表情はそのまま、鋭い目付きを花に向ける。 「私が襲われていたいるところを星夜さんに助けてもらったんです。だから、」 「てめえ!花!まさかまたこの夜更けに外に出歩いたってゆうのかッ」 「いいじゃないですか!私が何処に居ようと」 「いいわけあるか!てめえ、自分の立場ってもんを考えろ!大名の娘が一人ウロウロしてりゃあ格好の餌食だろうが」 「私はただあの人のところへ…」 その言葉を言った瞬間、またも男の眉間に皺が深く刻まれる。 空気がより一層張り積め、星夜はどうにも息がしづらい……。 「………………また、あいつのとこに行ったのか…?」 「………………会いたくなったんです。」 「あいつは、もう居ないんだぞ。いつまで待ったってもう帰っては…「それでも!逢えずとも!しがみついていたいんです!私は弱いから、あの人をまだ思い出にしたくないんです!」 「…………花、」 「私は、私……は、」 瞬きすれば零れそうな涙を堪え、そのまま開いていた状態の襖からパタパタと出ていってしまった。 「おい!」と、男は呼び止めたがそれは無意味となり、そのまま星夜と男の二人きりとゆうきっっまずい雰囲気に持ち越された。 …………………………うん、どうしよ 前へ |次へ |
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