《MUMEI》

だが勝利の余韻に浸る間も無い。
ズドドドドド・・・・!
佇むスサノオに向かい、たちまち無数の新手の
触手が、お互いに押しあうように襲いかかっていく。
触手の到着を待たずに、スサノオが一筋の光と化し、空高く跳んだ。
その両腕がXの字にクロスするのを見て、天狗丸が叫ぶ。
「よっしゃーーっ!!
今度こそ、必殺ゴールド・バレット・ア・シェル・カッターじゃーーっ!!」
(あんた、そのフレーズよっぽど好きなのね)
と言うように、横目でちら見しているダキニの事も全く気にしていない。 次の展開はそんな天狗丸 の意に反するように、
予測不能なものだった。

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