《MUMEI》
逃げられた
「なあ…どこ行ったん」
俺はひたすら、あいつを探す。
どこの部屋かき回してもおらん
誘拐か、あいつが好きな散歩か、それとも…帰ったか。
俺は、あいつの居場所がわからんから携帯で、
あいつのケータイ番号を打つ
「もしもし…」
「なあどこおんの?」
「自分の家だけど…」
「そおか、帰ったんかまた会える日にな…」
俺はできるだけ穏やかな口調で話した。けど頭の中にあるなんかがぷつん切れて
今、
”あいつ殺して、俺も死んだら”同じ所でまた出会える気がすんねん。

次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫