《MUMEI》

僕は麗菜から離れた。
一緒にいることがばれたら大変だからだ。

「勇樹君っ。カッコ良かったよっ♪」

「そんなこと言われると照れる〜。」

「だって〜、本当のこと言ってるだけだもん!」

「もう、麗菜ちゃんったら〜。」

あー、勇樹がマジでキモイ。言葉にできないほどキモイ。
吐き気がするよ。

「お弁当作ってきてから、食べてね!」

「うん、じゃあどこで食べる?」

「う〜ん…あそこの芝生がいいな!」麗菜は誰もいない人の目にも入りそうにない、地味な芝生を選んだ。流石だ。

二人は芝生へと足を運んだ。
僕はそのあとをつけていった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫