《MUMEI》 僕は麗菜から離れた。 一緒にいることがばれたら大変だからだ。 「勇樹君っ。カッコ良かったよっ♪」 「そんなこと言われると照れる〜。」 「だって〜、本当のこと言ってるだけだもん!」 「もう、麗菜ちゃんったら〜。」 あー、勇樹がマジでキモイ。言葉にできないほどキモイ。 吐き気がするよ。 「お弁当作ってきてから、食べてね!」 「うん、じゃあどこで食べる?」 「う〜ん…あそこの芝生がいいな!」麗菜は誰もいない人の目にも入りそうにない、地味な芝生を選んだ。流石だ。 二人は芝生へと足を運んだ。 僕はそのあとをつけていった。 前へ |次へ |
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