《MUMEI》 「乙矢ってさ、恋人いるのか?」 聞いてみたり。 「内緒」 余裕の表情。また大きくなったみたいだ、文系のくせにあの体の作りは詐欺だ。あんな風になりたい。 ……はっ、七生。 「どうした二郎?」 首を傾けて俺を覗き込んだ。普通の反応だ。 七生も遂に好きな人出来たのか。 「いやー。そうかそうか。」 俺もやっと安心して生活出来るというものだ。 前へ |次へ |
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